塩分の正しい摂り方
低血圧の症状には様々なものがあります。朝が起きづらく何となくやる気が出ない、頭がフラフラとめまいがする、肩凝りや冷えを感じる場合もありますし不眠や不整脈といった症状が出る場合もあります。他の病気と違って、大きく目に見えて分かる病気ではありませんし、無理をして日常生活を乗り切っている方も中にはいるでしょう。実際になった人にしか分からない辛さがある分、普段の生活の中に少しでも改善できるような心掛けが必要になってきます。ここでは、低血圧に深い関係がある塩分について紹介していきましょう。
なぜ塩分を摂る必要があるのか
塩分、と聞くとあまり身体に良くないイメージがあります。何かにつけて「塩分カット」「塩分控えめ」などのうたい文句をパッケージにした商品などもよく見ます。しかし、低血圧の方にとって塩分は大きな味方なのです。塩の成分は血液の循環をアップさせてくれる役割があります。低血圧の症状がなぜ起きるのかというと、全身に血液が行き渡らなかったり体内の血液量が少なかったりするのが原因です。血液が十分に行き渡らないことで身体が冷えたり、肩が凝ったり、めまいやだるいなどの症状が現れるのです。人が健康に日常生活を送るために、血液を体内に正常に循環させることはとても重要です。その循環量を上げてくれる塩分は、低血圧で悩む方々の大きな味方となってくれるのです。しかし摂りすぎはよくありません。一日に摂取すべき適切な量を守らねば逆効果になります。
適切な塩分量はいくら?
では一日にどのくらいの塩分を摂取するのが適切なのでしょうか。一般的に健康な成人であれば、一日の塩分摂取量は男性8g、女性7g未満が適当だと言われています。そして、低血圧とは逆に塩分を控えた方がいいと言われている高血圧の方はだいたい6g未満が適しています。低血圧の方であれば血圧を上げる観点から、少し多めに取っても良いとされていますが、意外と少ない…と思った方もいるかもしれません。低血圧の症状改善に役立つからと言っても、塩の成分を摂りすぎることは却って逆効果です。他の疾病へと繋がる恐れも出てきますので、過剰な摂取は厳禁です。摂取量を守るだけでなく、低血圧を改善するためには注意すべき点がいくつかあります。それらを守らなければせっかくの塩の成分が台無しになってしまいますので、詳細を次の項目で紹介していきます。
塩分を摂取する際に注意すべきこと
まずはこまめな水分補給が挙げられます。血液量が少ない低血圧の方にとって、水分補給はとても大切です。水分を摂ることで血液循環も良くなります。その水分の中に塩の成分を含ませて摂取すれば一石二鳥というわけです。どのような調理法で塩を摂取するか、適切な量を摂取するかを考えることも大切ですが、「必ず水分補給と一緒に摂取する」ことを念頭に置いてください。もし水分を一緒に摂らなければ、塩の成分が血管を硬くしてしまい、ますます循環の悪い血管になってしまうこともあります。そうなれば、結果として低血圧の症状が進んでしまうことにもなりかねません。塩と水分は常に一緒に摂ることを心掛けましょう。あまり難しく考えず、食事と一緒にこまめに水分を摂ったり、塩分の入っているスポーツドリンクを摂取するのもいいでしょう。
まとめ
低血圧の改善には、体内の血液循環を良くさせるよう意識することが重要です。塩分と水分補給は日常で簡単にできる改善法のひとつです。他にも軽いウォーキングやエクササイズ、ストレッチを取り入れる、またはジャンクフードなどで栄養が偏りがちだと感じる方は食事内容を見直すことも、体内環境を変えるためには必要なことです。低血圧の方はもともと朝が弱かったり、急に動くことでめまいのような症状を起こしてしまったりすることもありますので、あくまでも無理をせずに、バス停を一駅分だけ歩いてみる、寝る前に軽くストレッチをするなど気軽に始められそうなことを取り入れ、そして塩分と水分補給を忘れないように組み合わせてみましょう。
※本文参考資料
「日本人の食事摂取基準(2015年版)策定検討会」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000041733.html
「生活習慣病とエネルギー・栄養素との関連」厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000042644.pdf
「高血圧の予防のためにも食塩制限を―日本高血圧学会減塩委員会よりの提言」日本高血圧学会
http://www.jpnsh.jp/com_salt.html



最高血圧:94mmHg
最低血圧:58mmHg
でも、低血圧対策としてサプリを飲み始めサプリを飲んでてからは、スッキリ目覚められるようになりました^^
