悪性腫瘍と低血圧の関連性
低血圧は症状が比較的見えにくく、なおかつ進行のスピードがきわめてゆるやかなので治療の対象にさえならないことも多いのですが、極端な低血圧を放っておくとその背景に悪性腫瘍の存在が隠されていることがあり、決して油断はできません。悪性腫瘍がなぜ深刻な低血圧をもたらすのか。そのメカニズムに迫るとともに、腫瘍そのものを効率的にとりのぞくアプローチや低血圧の症状をできるかぎり緩和する手軽な方法についてまとめています。
悪性腫瘍がなぜ低血圧をもたらすのか
いったん体内で生じた悪性腫瘍はその成熟プロセスのなかで大量のエネルギーを健康な細胞から奪っていきます。その結果としてやがて全身が極度の低栄養状態におかれることとなり、慢性的な虚脱状態に陥ります。栄養を送り出すポンプの役割も衰えるため必然的に低血圧が引き起こされ、これをさらに放置するとあらゆる臓器が機能不全となって最後には死に至ります。進行がんの患者さんが例外なく短期間でやつれていくのはこのためです。腫瘍はすべての器官および組織から生じますが、基本的に最初に発生した部位によって呼び方が変わります。胃や腸の皮膚や粘膜などの上皮細胞に起因する悪性腫瘍は癌とよばれ、筋肉・繊維・骨・脂肪などの非上皮細胞から発生する腫瘍は肉腫とよばれています。骨の腫瘍はすなわち骨肉腫であり、骨がんは存在しません。胃の最も内側の粘膜細胞から形成される腫瘍は胃癌と呼ばれ、粘膜以外のものは胃肉腫と呼ばれています。
悪性腫瘍を治療するには?
腫瘍へのアプローチとしては手術、化学療法、放射線療法がおもな選択肢となります。外科手術では切除すべき領域を狭くしたり、最新の術式を取り入れたりすることにより、体への負担が軽減され、治療後の合併症を最小限に抑えるように手術戦略が決定されます。トータルの入院期間は患者の状態や手術方法によってばらつきがありますが、ここ数年は技術の進歩によって短期間の入院による治療が可能になりつつあるようです。化学療法はさらに抗癌剤治療、ホルモン療法などに分けられ、薬物による癌細胞の増殖抑制をめざします。通常、薬物療法は、投薬、点滴または注射の組み合わせによって行われ、ひとつのクールごとにインターバルをはさみ、効果および副作用を観察しながら継続されます。放射線治療とは放射線を照射することにより、癌細胞の増殖を抑制するアプローチです。放射線療法の利点は、手術で体を傷つけることなくがんを減らす効果が期待できることですが、放射線療法の有効性と治癒の容易さは、がんの種類によって大きく異なります。
低血圧を少しでも改善するためには
内的要因からくる低血圧を改善するためには、元凶である腫瘍そのものをいち早く取りのぞくことが先決です。そのためにはパートナーとなる主治医選びが何よりも重要で、最新の治療法に精通していることはもちろん、つねに患者の目線に立って寄り添うような治療プランを立てる能力のある医師を選ぶことが大切な要素になってきます。治療とともに日常生活を改善することも重要です。治療中であっても3食を適切に食べましょう。低血圧の人は食欲不振のために栄養が不足する傾向があります。塩分は血圧を上げる効果がありますが、過剰摂取は腎機能の低下などの病気を引き起こすため、意図的に塩分をたくさん摂取することはお勧めしません。病気のリスクを気にせずに血圧を上げる有望な食品として今、チェダーチーズが注目されています。チェダーチーズには血圧を上げるホルモンの原料となる「チラミン」という物質が豊富に含まれており、食後に血圧を上げる効果が確認されています。カフェインには血管を広げ血圧を下げるアデノシンを抑制する働きがあるため、食後の血圧が低い人は、コーヒーや緑茶などを飲むのも効果的と言われています。
まとめ
腫瘍が原因となっている低血圧の場合、単なるめまいや立ちくらみだけではなく、消化器系の病気を併発しているケースが少なくありません。エネルギーを大量に奪い取っている悪性腫瘍を取りのぞかないかぎり血圧コントロールは難しいと言われています。治療的アプローチはいくつかありますので、主治医と相談したうえで負担の少ないものを選択しましょう。
※本文参考資料
「麻酔深度と術後長期予後には直接的因果関係があるのか?」工藤一大



最高血圧:94mmHg
最低血圧:58mmHg
でも、低血圧対策としてサプリを飲み始めサプリを飲んでてからは、スッキリ目覚められるようになりました^^
